ホーム> FX >大手国内証券会社トレーダーの手法の鍵もアナリストレポート

大手国内証券会社トレーダーの手法の鍵もアナリストレポート

先日、大手国内証券会社プロップ(証券会社自己資金によるトレード)トレーダーの方に

お話を伺う機会がありました。

HFT(高速取引)でバンバン儲けている証券会社の営業担当者が、なぜ、我々個人投資家

に個別銘柄の買いを薦めるのか?おかしいではないかと考えるのは私だけではないと思いま

 

すが、その証券会社をはじめとする機関投資家と個人投資家との差を埋められるかもしれ

ないお話を聴くことが出来たので、記事にしてみました。

 

 

大手国内証券会社プロップトレーダーの取引手法

 

まず、その彼は、MT4のような取引システムを自作、対象銘柄は株式、半自動といいまし

ょうか、システムトレードと手動トレードを織り交ぜた取引をしているそうです。

ただ、HFTではありません。

HFTは別の部署で行なわれているそうで、彼の取引は、多くの個別株銘柄の中からスク

 

リーニングをかけて、複数の銘柄をデイトレードで売り買いするスタイルだそうです。

意外にも、普通に個人投資家が株式のソフトウェアを使用して行なうトレードと変わらな

 

いのです。

手動トレードを、何故、行なうかというとファンダメンタルズ、つまり、突発的なニュー

 

ス、値動きに対応するためということでした。

 

 

機関投資家と個人投資家との差とは

 

彼ら業界の機関投資家にしか流通しないアナリストレポートがあり、そこには手動取引の

情報が豊富にあるのだそうです。

 

同じ機関投資家でも入手できるアナリストレポートの違いはあるのでしょうが、彼ら大手

証券会社は世界中に自社のアナリストやネットワークがありますから

 

CME(シカゴマーカンタイル取引所)、ニューヨーク、ロンドン、上海、香港、シンガ

ポール・・・といったマーケットや金融業界の情報がいち早く入り、トレードに生かせる

 

のです。

このアナリストレポートがあるかないかが、機関投資家と個人投資家との決定的な差だと

 

思うとのことでした。

 

 

現在、個人投資家にとってのアナリストレポートは揃いつつあるのではないか?

彼の話を聴いて、脳裏に蘇ってきたのは、今年の夏の
24日 16:00 の相場を完全に読んでいた外資系金融トレーダーの面々

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リーマンショックを引き起こしたゴールドマンサックス、JPモルガン・・・野村、大和

などのグローバル金融コングロマリットは、金融当局の意向で解体される方向にあり、純粋

 

に銀行業務を行なう銀行、証券仲介業務の証券会社、アナリストは分析の会社、そして

危機の発端となったトレーディング業務はヘッジファンドへ分裂して行く。

中でもトレーディング業務従事者については、資金を集めたヘッジファンドで活躍するトレ

ーダーは金融コングロマリットに所属する以上の億円単位以上の年収を得つつある。

 

他方、資金が思うように集まらないトレーダーは、トレードの分析をメールマガジンとして

個人、他のヘッジファンド等のトレーダーに提供することで成功したヘッジファンドの

トレーダーと同等の年収を得るようになるだろうということを予見しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と書かれた記事の一文でした。

 

彼もポール・ボルガ―ルール(カーター、レーガン政権下のFRB議長ポール・ボルガ―が

2010年に提唱した大手銀行、投資銀行の規制、解体のルール)が日本の大手証券に及ん

 

でいて、銀行、証券会社の中には、自己トレーディング部門を縮小させられている所が多い

と述べていましたが、日本国内においても、アナリスト、トレーダーの流出は起こっている

 

と言えます。

そのアナリスト、トレーダーが、今まで得た経験、情報ソース、人脈、技術などといったも

 

のを活用し、個人投資家やヘッジファンドに提供する情報、メールマガジン等は、機関投資

家向けのアナリストレポートと遜色がないレベルに近づきつつあると考えるのは当たり前

 

なことのようだと思います。
志摩力男氏、川合美智子氏、江守哲氏、阪谷直人氏、橋本光正氏のメールマガジン(レポート)
http://fx-on.com/adviser/
が正に個人投資家のトレードの成果を左右する重要な情報源と言って良いでしょう。

リスク警告 / 免責事項

  • 当サイトは、投資判断にあたり参考となる情報の提供を目的としており、金融商品の売買を勧めるものではありません。
    投資の最終的な判断はお客様ご自身の責任でされるようお願いいたします。
  • 当サイトは、当社が信頼できると判断した情報を掲載しておりますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。
    ご提供する情報を利用につき生じた何らかのトラブルや損失・損害等につきましては、当社及びブログ執筆者は一切責任を負うものではありません。
  • 当サイトでご提供する情報の著作権は、当社又はブログ執筆者で帰属します。許諾なく、コンテンツを翻案、公衆送信等いかなる目的、態様においても利用することはできません。